アラミド繊維と炭素繊維の主な特性の違いは3つ。導電性、耐摩耗性、電波透過性。
① 導電性
アラミド繊維は電気を通さない非導電体で、炭素繊維は導電体です。磁気に関しては、両方とも非磁性体です。
これは、ロッドに加工しても同様です。
電磁気環境を整えるのに、それぞれの特徴を生かし、使い分けることが必要と考えます。
② 耐摩耗性
アラミド繊維は耐摩耗性が高い材料で、その特徴を生かし、手袋やタイヤコードなどに利用されています。
炭素繊維の耐摩耗性は低いですが、切削性に優れることからFRP加工品に広く利用されています。
③ 電波透過性
アラミド繊維は電波を透過するため、通信電波などの受信障害を防ぐ必要がある箇所での利用が考えられます。
炭素繊維は電波を遮蔽します。